令和4(2022)年度 研究委員会

令和4年度期 東北ブロック研究委員

任期;令和4年4月23日〜令和5年度第1回総会

 

     青森県   松浦   淳(青森中央短期大学)

     岩手県   熊谷   賢(専修大学北上福祉教育専門学校)

     秋田県   保坂  和貴(秋田大学)

     宮城県   鈴木  享之(仙台青葉学院短期大学)

     宮城県   兎澤   聖(尚絅学院大学)

     山形県   白﨑  直季(羽陽学園短期大学)

     福島県  ◎安部 高太朗(郡山女子大学短期大学部)

                               ◎印は委員長

 

     協力委員  細川   梢(福島学院大学)

      〃    福田  真一(東北文教大学) 

      〃    及川 未希生(盛岡大学短期大学部)

      〃    石森 真由子(東北福祉大学)

      〃    三浦  主博(仙台白百合女子大学)

(  )内の所属は令和4年4月23日時点

◇令和4年度 東北ブロック共同研究テーマ

 

保育現場におけるICTの利活用の実態から探る保育者養成への示唆

 

 本研究の目的は、保育現場での ICT の利活用について福祉施設で実態調査をし、その結果から、保育者養成教育で未だ積極的に取り組まれていないICTの利活用という事項について、ウィズコロナ/ポストコロナ時代の保育現場に生きる保育者にとっての必須素養として見倣すならば、どのような形で、何を身につけるべきかを考察し、その方法論を提示することである。

 本研究に先行する研究で、保育現場におけるICT の利活用については、保育所等に主たる焦点を合わせているパターンか、2020年3月以降の我が国におけるコロナ対応に絡んで、保育者養成校におけるオンライン授業の効用に絡めて保育現場のICTの利活用について述べるパターンか、概ね二つのパターンが見られるようである。こうした中にあって、保育者養成の根幹をなしている保育実習Iで学生が保育所以外の福祉施設においても学ぶことを考慮するならば、保育所以外の福祉施設についてもその実態が明かされる必要があると思われる。但し、残念ながら、保育所以外の福祉施設に焦点を合わせて、保育者がICTをどう利活用しているのか、実態を調べたものは管見の限りないようである。

 以上の状況を踏まえて、本研究の対象としては、共同研究者らの所属する東北ブロック各県の保育者養成校が実習先として連携している福祉施設を主たる対象とし、ICT の利活用の実態調査を行う。なお、本研究に先行する形で、R2·3 年度期東北ブロック研究委員会においては保育所や認定こども園を対象にしたICT の利活用の実態調査を行っているため、その成果との比較考量を行うことで福祉施設で働く保育士も視野に入れた、ICTの利活用の実態がより精確に把握することが期待され、そこからは保育者養成教育において具体的に教授すべき項目が示唆されるのではないかと思われる。