平成22-23年度 研究委員会

 

平成22年度期 東北ブロック研究委員

任期;平成22年4月24日〜平成24年4月21日

 

     青森県    上村 裕樹(八戸短期大学)

     岩手県    井上 孝之(岩手県立大学) 

     秋田県    安藤 節子(聖園学園短期大学)

     宮城県    和田 明人(東北福祉大学)

     山形県    河合 規仁(山形短期大学)

     福島県    音山 若穂(郡山女子大学短期大学部) 平成22年度

     福島県    利根川智子(会津大学短期大学部)   平成23年度

     専門委員  ◎三浦 主博(東北生活文化大学短期大学部)

                            ◎印は研究委員長

 (  )内の所属は平成22年4月24日時点

 

 

◇平成23年度 東北ブロック共同研究テーマ

 

保育現場及び保育士養成校における学び(研修・養成教育)に関する研究

 

○研究の概要

 平成21年度及び平成22年度ブロック共同研究において、保育現場における研修とそれに対する保育士養成教育の役割等についての調査・検討を行ってきた。これまでの調査から、研修の意義や必要性については保育現場・養成校ともに理解している一方、保育現場・養成校ともに多様化する職責と煩雑化する職務に追われ、充分に研修を行い難い状況にあることが明らかとなった。そこで我々は、保育現場・保育士養成校それぞれの現状に則した効果的なアプローチが必要であるという認識に立ち、今年度もこれまでの研究を継続し、新しい学びの方法(保育現場での研修、並びに保育士養成校での養成教育)の開発・試行とその効果の検証を行ってきた。具体的には、組織経営や人材開発分野で注目されているホールシステム・アプローチをもとに、その一手法である「ワールド・カフェ」について保育実習指導、演習授業、教員FD、現任保育士の研修、現職保育士と養成校教員の合同研修など保育士養成校や保育現場での幅広い実践を試み、一定の成果をあげることができた。そして、これらの実践とその効果検証結果については、「保育士養成研究」第29号をはじめ、学会・研究大会や、共同研究者所属校の紀要・年報にて報告し、また第64回日本保育学会においては、これまで3年間の総括として自主シンポジウムを行った。

 また、震災後の課題への対応を含めた学び(研修や養成教育)の内容や方法については、平成23年度全国保育士養成協議会・東北ブロックセミナーの中で「保育における新たな学び―保育現場と保育士養成校の共有性を探る―」をテーマにシンポジウムを企画し、保育現場と養成校の教員を交えて討議を行った。この問題については、今後も継続的に検討を行うべき事項であると考えている。

 

 

◇平成22年度 東北ブロック共同研究テーマ

 

保育現場における研修と保育士養成教育の役割に関する研究

 

○研究の概要

 平成21年度の東北ブロック共同研究「保育現場における研修と保育士養成校におけるリカレント教育の実態に関する調査研究」に引き続き、今年度は「保育現場における研修と保育士養成教育の役割に関する研究」をテーマに、①東北ブロックの保育現場における研修の実態の調査(前年度の継続)、②新しい研修方法(保育現場、並びに保育士養成校での養成教育)の開発・試行を実施してきた。

 ①については、秋田県内全域の保育現場(保育所・幼稚園・認定こども園)を対象として、職員の職場内外の研修の実態についてのアンケート調査を実施した。その結果、全体の4分の3近くの園で園内研修が定期的に実施され、大半の園で「園内研修」専用の時間が設けられていること、「職員の資質向上」、「保育の質の向上」、「保育者間の共通理解」といった目的で研修が行われていること、研修の内容は園長等よりも、保育者や研修担当者が決定している割合が大であること等がわかった。一方、「職員の資質向上」、「保育の質の向上」、「保育者間の共通理解」を目的としながらも、研修テーマは「遊びと環境」、「保育・教育課程」、「遊びと発達」など実際的な内容が多かった。また、これから実施したいテーマは「自己点検・自己評価」が最も多く挙げられた。

 ②については、参加者全員による対話(ダイアログ)に基づくアプローチとして、比較的短時間で実施することができ、かつ参加者同士が容易に打ち解け、心を通わせるきっかけづくりになると思われる手法として、「ワールド・カフェ」をとりあげた。共同研究者の養成校における実習指導および授業、教員FD研修、現職保育士と養成校教員との合同研修といった保育士養成のさまざまな局面を捉えて、「ワールド・カフェ」の実践とその効果検証を進めてきており、現在もさらなる検討を進めているところである。

 

 

◇平成21年度 東北ブロック共同研究テーマ

 

保育現場における研修と保育士養成校における

リカレント教育の実態に関する調査研究 

 

○研究の概要

 「保育現場における研修と保育士養成校におけるリカレント教育の実態に関する調査研究」をテーマに、①東北ブロックの養成校において現在行われているリカレント教育の実態の調査、②東北ブロックの保育現場(保育所)において行われている研修の実態についての調査を行った。

 ①については、東北6県全ての養成校にアンケート調査及び聞き取りを行い、資料の収集をほぼ完了した。各養成校に尋ねた内容は、卒業生への支援に関すること(卒業生の動向確認の方法、卒業生対象の行事)、保育現場向けの研修会の開催(学校主催、他校との共催、行政や保育団体との共催)保育現場との連携、今後のリカレント教育等についてである。

 その結果、卒業生の支援に関しては、ホームカミングデー等を中心に行っている養成校が多く、保育現場向けの研修会については、学校独自で開催できている養成校もあるが、単独での開催は難しい養成校も多かった。また保育現場との連携では、実習に関する連携や、保育現場での研修会の講師等を養成校の教員が担当することが多かった。

 ②については、各県及び一部の市町村で開催されている、行政や保育団体主催の保育者向けの研修会について、東北6県の資料の収集を行い、まとめることができた。

 これらの研究を通して「研修の重要性」については保育現場、養成校ともに理解している一方、多様化する職責と煩雑化する職務に追われ、充分に研修を行えない状況にあることがわかり、保育現場・保育士養成校それぞれの現状に則した効果的なアプローチが必要であるという認識に立ち、新たな研修方法を模索し始めたところである。